【Type 7】The Enthusiast:革新をもたらす「アイデアの泉」

HUMAN LOGIC TYPE-07

The Enthusiast
革新をもたらす「アイデアの泉」

彼らの辞書に「停滞」という文字はありません。
湯水のように湧き出るアイデアと、周囲を巻き込むポジティブな磁場。
閉塞感漂う組織に風穴を開けるのは、いつだってType 7(熱中する人)の「思いつき」からです。

Asset Value (強み)

構想力・楽観性

複数の選択肢を同時に繋ぎ合わせる。

Management Risk

中途半端・散漫

詰めが甘いまま次へ行ってしまう。

1. 組織における機能定義

あなたの部下に、会議で「こんなこともできますよね!」「あっちも面白そう!」と誰よりも発言し、ホワイトボードを埋め尽くす人間はいませんか?
彼らがType 7(熱中する人)です。

彼らは「未来の可能性」を計画している時に最大出力を発揮します。既存の枠組みにとらわれない発想は、組織の硬直化を防ぐ重要な資産です。
しかし、ひとたびプロジェクトが軌道に乗り、地味な「運用・管理フェーズ」に入ると、彼らのエンジンは急停止します。そして、また別の「新しい遊び場」を探して勝手に走り出してしまうのです。

2. ケーススタディ:「夢のプロジェクト」の空中分解

ある新規事業担当者の事例

社運を賭けた新規サービスの発案者(Type 7)がいました。
彼のプレゼンは魅力的で、市場の可能性を鮮やかに語り、経営陣もチームも「これは行ける!」と熱狂しました。

しかし、いざ開発が始まり、法規制の確認やマニュアル作成といった「地味で退屈な詰め」の段階に入ると、彼の様子が一変しました。
進捗確認を求められるとイライラし、「チームの動きが遅い」「もっと柔軟にやれないのか」と周囲を批判(攻撃)し始めたのです。

そしてあろうことか、ローンチ直前の大事な時期に「実はもっと凄いアイデアがある」と、まったく別の企画を提案し始めました。
現場は疲弊し、プロジェクトは空中分解寸前まで追い込まれました。

なぜ彼は「現場」から逃げたのか?

Type 7の深層心理にある最大の恐怖は「退屈」と「苦痛」による束縛です。
地味なルーチンワークに閉じ込められたストレスにより、彼らは「Type 1(改革する人)」へ分裂(退行)してしまいました。

  • 「退屈」から逃げるために、新しい刺激(別企画)へ現実逃避した。
  • 普段の柔軟性を失い、Type 1のような「批判的な完璧主義」で周囲を責めた。
  • 「広げること」に全振りしており、「畳むこと(完遂)」の機能が不足していた。

管理者が理解すべきは、彼らにとって「同じ作業の繰り返し」は、物理的な苦痛に近いということです。
彼らはサボっているのではなく、酸欠状態でもがいているのです。

3. 運用プロトコル:どう助言すべきか

彼らのアイデアを殺さず、かつ「やりっ放し」を防ぐには、組織的なサポート(補助輪)が不可欠です。
彼らを機能させるために、以下の2つの視点でマネジメントを行ってください。

① 「完遂」できるパートナーを組ませる

Type 7に「最後まで一人でやれ」と言うのは、短距離走者にマラソンを走らせるようなものです。
彼らには「0→1」に専念させ、広げた風呂敷を畳んでくれる「実務家(Type 1やType 5など)」をパートナーとして配置してください。
「君は切り込み隊長だ。後の処理は任せろ」という分業体制が、最もパフォーマンスを高めます。

② 1つのことに「深入り」させる(統合への導き)

成長の方向(統合)は「Type 5(調べる人)」です。
あれこれ手を出すのではなく、1つのテーマを深掘りすることの面白さに気づかせてください。
「この分野の専門家は君しかいない」とオタク的な探究心を刺激することで、彼らの散漫なエネルギーは、鋭い「洞察力」へと進化します。

退屈な組織への「特効薬」

Type 7は、組織が保守的になった時、一番最初に「それ、つまんなくないですか?」と声を上げてくれる貴重な存在です。

彼らの自由奔放さは管理コストがかかりますが、その対価として得られる「ワクワクする未来」は、他の誰にも描けません。
彼らの手綱を握るのではなく、その背中に翼があることを認めて、飛ぶ方向だけを示してあげてください。

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