この関数について
csvファイルを開くときのアプリケーションとしてデフォルトでExcelを選択している方は多いです。私のツールのユーザーを見ると、Excelとcsvとは同じデータだとして扱っている方が多いように感じます。例えば、基幹システムからデータ抽出するときにファイル形式をcsvかExcelかを選択できる会社があるとして、基幹システムから抽出したデータをExcelVBA(マクロ)に読み込み、加工・集計するというRPAツールを考えるとき、開発者である皆さんはcsvとExcelは明確に別物であると理解しているため、「csvファイルを選択する」よう説明文を入れればユーザーは素直に指示に従ってくれるように思うかもしれません。しかしそんなことはありません。「csvファイルのみ」という制限は理解されず、ファイルが表示されないという問い合わせを生みます。最初からcsvファイルもExcelファイルも選択できるように設計することがベターです。前置きが長くなりましたが、この関数はファイルダイアログを表示しマクロの実行者が選択した複数のファイルの絶対パスを取得することができます。
関数コピペ ~コードをクリックするだけでコピー完了!~
使い方 ①引数
■引数1:title
ファイルダイアログに表示するタイトルを指定できます。下記画像を参照
■引数2:initial_folder_path
ファイルダイアログが表示されたときにデフォルトで開くフォルダを指定できます。
■引数3:var_type_code
ファイルパスが格納された配列(返値)の型を指定できます。「vbString」「vbVariant」のいずれか。それ以外を指定してもVariant型で返します。指定しない場合のデフォルトはString型です。
■引数4:based_index
ファイルパスが格納された配列(返値)の最小のインデックス(添え字)を指定できます。指定しない場合のデフォルトは1です。
使い方 ②戻り値
マクロ実行者がファイルを選択した場合、ファイルの絶対パスを配列に格納して返します。選択しなかった場合、未定義の配列を返します。そのため、返値の配列が初期化されているか調べる(F0000010)ことで選択したかどうかを判定できます。
サンプルコード(クリックでコピー)
【結果】複数のファイルの絶対パスを取得できました
サンプルコードを実行すると、選択したファイルのうち、「csvファイル」もしくは「Excelファイル」ではないファイルの数を数えてメッセージを表示します。実務では、意図しないファイルが選択された場合、数を数えるのではなく処理をスキップしたり、警告して終了したりするようにします。
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