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このページは、VBAエキスパート(ExcelVBAベーシック)試験合格講座の第二回記事です。公式テキスト第3章「モジュールとプロシージャ」の内容について解説します。自分でも手を動かしながら読み進めてください。
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プログラミングにおけるコメントの重要性
プログラミング言語は人間が扱う自然言語とコンピュータが扱う機械言語の中間に位置する言語です。そのため、機械言語ほど意味不明ではありませんが、自然言語ほどすんなり理解できるものではありません。エイダ・ラブレスが世界で初めてのコンピュータープログラムを作成した100年以上も前から他人(もしくは過去の自分)が書いたプログラムの解読は難解で困難な作業でした。そのためプログラミング言語には必ずと言っていいほど、コメント(コンピュータが無視するコード)を入力する機能が備わっています。
サンプルコード(クリックでコピー)
'■ここにもコメントを記述できます。
Private Sub Test_Comment() '■ここもOK
'■ここにコメントを記述します。
Call MsgBox("コメントのテスト") '■単語の途中や()の中にはコメントを記述できません。
'Call MsgBox("このメッセージは表示されません")
End Sub '■ここもOK
'■ここにもコメントを記述できます。
VBAでのコメントの書き方
VBAでは、「’(シングルクォーテーション)」以降のテキストをすべてコメントとみなします。コメントとして記述された部分はマクロの実行に影響を及ぼしません。単語の途中や、上述したコードを改行した途中にコメントの挿入はできません。
コメントブロック
VBAでは、コメントは「’」でのみ表現されるため、複数行のコメントを入力するにはそれぞれの行の先頭に「’」を入力する必要があります。複雑なマクロであればコメントも長くなることが多く、手入力で「’」を入力するのは手間です。VBAでは複数行を一括してコメントにする方法(コメントブロック)が用意されています。コメントブロックは実務において一部の処理をスキップしてコードのテストをしたりするときに多用します。コメントブロックの利用方法は「コメントブロックにショートカットキーを設定する」記事を参照してください。
コメントの色の変更
ツールバーの「ツール」⇒「オプション」⇒「エディターの設定」⇒「コードの表示色」⇒「コメント」からコメントの色を変更できます。

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