このページの概要
Excelを使って請求書や納品書などの帳票を作成した経験のある方は少なくないと思います。印刷用にページレイアウトから印刷範囲を設定し自身のPCでは何度やっても問題なく動くのに、同僚のPCではうまく動く人と動かない人がいる・・という経験はないでしょうか?ExcelのレイアウトはPCに依存する部分が多く、PCの設定の違いがレイアウトの崩れを引き起こしている可能性があります。このページでは印刷範囲のずれが起きる原因のひとつであるパソコンのディスプレイ設定の変更方法について説明します。なおここで説明する内容は解決策の一つであり、私のExcelVBA(マクロ)開発の経験上、Excelのレイアウト問題についてこれをやればすべて解決!・・という方法はありません。今回は解決策のひとつとしてPCのディスプレイ設定の変更方法を紹介しますが、Excelのバージョンの違いによってもレイアウトの崩れは発生します。Microsoft社もExcelのバージョンの違いによるレイアウトの崩れは仕様として認識しているようです(私の所感ですが)。そのため私は、帳票を作成するツールとしてExcelやExcelVBA(マクロ)を利用することをおすすめしていません。以上をご理解の上、お読みください。
印刷範囲のずれが発生する原因は?
印刷範囲のずれが発生する原因については、明確に回答してくれる記事を見つけたことがありません。しかし冒頭で説明した通り、印刷プレビューなどのExcelのレイアウトはPCの設定に依存する部分が多く、ページレイアウトの設定ではなく、例えばデフォルトのプリンター設定の違いや、PCのディスプレイ設定によって表示結果が変わってしまうことがあります。
ディスプレイ設定を見直しましょう
PCのディスプレイ設定へ移動します。Windowsのバージョンにより画面や項目名に違いがあります。「拡大/縮小」や「倍率」といったワードを探しましょう。以下はWin11の手順です。
デスクトップで右クリック⇒ディスプレイ設定を選択
↓
【結果】拡大/縮小の倍率を合わせると印刷範囲のずれが解消します
上記「拡大/縮小」設定が異なる場合、同じExcelを共有して利用しても印刷結果にずれが生じます。やむを得ずExcelを使用して帳票を作成し、それを誰かと共有して使用する場合、上記のディスプレイ設定を統一しておく必要があります。ページ数の多い帳票の場合、作り直しの手間も増えるので、共有する予定のメンバーや開発依頼者のディスプレイ設定を事前に確認するようにしましょう。
関連リンク紹介
冒頭で説明した通り、Excelのレイアウトの崩れ問題はいくつかの要因が絡んでおり複雑です。このページで説明した内容だけでは解決できない方も多いと思います。そのため、これまで私が開発をしてきた中で参考にした記事やFAQを紹介しておきます。
〇図形のずれ問題に関するトラブルシューティング
https://answers.microsoft.com/ja-jp/
⇒MicrosoftCommunityへの質問とその回答が載っています。
〇ハードウェアグラフィックアクセラレーターを無効にする方法
https://blog.treedown.net/entry/2017/12/11/010000
⇒この設定は最新のExcelでは、変更できないものです。しかし古いバージョンのExcelを使っている場合に、解決策になりえる可能性があります。
〇当サイトのお問い合わせ
https://funcref.com/request/
⇒解決できるかわかりませんが、わからない問題は複数人で考えた方が答えにたどり着けるという場合もあるので遠慮なくご相談ください。
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