第二の性格の基本情報
総評
誰かのためになることを至上の喜びと考える性格であり、お願いされると断れないのは彼ら(彼女ら)のこと。しかし、愛されるより愛したいなどと言いつつ、その実「見返り」を強く求めており、他人から関心を持たれたいし、拒絶されることなどもってのほか。他人の感情や望んでいるものを読み取る能力に長けており、他人を自分の望む方向へ操作(誘導)することができる。また、他人に取り入るために四六時中、相手のことを考えているため、自分自身を見失いやすい。その共感性の高さゆえ、相手の望みを自分の望みと感じてしまうほど。
型
感情型であり、自分と相手という対人関係がすべて。本能型としての側面も持っており対人関係に活かされている反面、思考が苦手であるために全体を俯瞰した組織の中での自分の立場を意識した立ち振る舞いといった芸当は苦手であることが多い。
囚われているもの
とにかく誰かの役に立っていたい。頼られたいし、助けたい。助けを拒絶されることを恐れ、助けたら感謝されないと満たされない。
第二の性格に分類するためのポイント
第二の性格が流されやすい方向と、進むべき方向
流されやすい方向(第八の性格)
他人を操作することに執心し、思い通りにならないと腹立たしく思う。怒りがエスカレートすると、時には人を貶めようとする。他人がおせっかいや、迷惑と感じていても、親切にしてあげたことに対する見返りが得られなければ不満に感じ、以下同文。
目指すべき方向(第四の性格)
自分は特別な存在であると認識すること。他人からの関心や感謝に依存せず、自分が自分であることを誇りに思うことができれば、自身が求めている見返りを相手に素直に、かつ上手に伝えて本当に得たいものを得ることができる。
第二の性格の人たちへの助言
成長を促すには
自分よりも他人を優先しており自己犠牲を払っていることが、本人は何より正しいことだと信じているが、その実「見返り」がないと不満を持ち、関心を持たれていないと不安に感じる、「無償の愛」とは程遠い性格である。エニアグラムの主題である自分自身との対話が最も必要な性格である彼ら(彼女ら)の興味の対象を「他人」から「自分」へ向けさせる必要がある。しかしそのような「助言を与える」のは自分たちの役割であると考えており「助言されること」は彼ら(彼女ら)の望むところではない。そのため「助言」ではなく「お願い」として話すと存外、抵抗は少ない。
落ち込んでいたら
彼ら(彼女ら)は対人関係が幸不幸のすべてであるため「共感」「協調」「対話」といった感情面へのアプローチが最も有効。現実的な解決策を提示したり、上手い話しやロジカルな助言には耳を貸さないどころか、冷たい人間だというレッテルを張られるため思考型の人間は要注意。
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